セキュリティ・セミナー
2004.05.11
某社のセキュリティセミナーに出席。セミナーの内容は今まで聴いた話ばかりだったが、プレゼンターの方々のハナシに説得力があり、来週行う社内セキュリティ教育講座の参考になった。
この手のセミナーにつきもののアンケート。細かい事だがその回収方法が気になった。200人以上入るセミナー会場で事前に出席者の机に置かれていたプレゼン資料とパンフの山はいつもの光景だ。だが、アンケートはどうなのか。
配られたアンケート用紙について、MCが「記入後、退席時に机に置いてください」というのはヤバイのではないかと思う。
この会社が、それを元に出席した社へそのアンケートを元にセキュリティ対策の売り込みをかけるのは当たり前だし、出席者もそれを前提にそれを書いていたはず。
だが、仮にもセキュリティに関する調査なのだから、テーブルに置いといてください、はないだろう。他のセミナーにも出席することがよくあるが、これは「出口の係員にお渡しください」が最低限の配慮だ。内容は大したセキュリティ情報ではないし、会場内にクラッカーが混ざっている可能性は低いのかもしれないが、ソーシャルエンジニアリング(これは時間の都合でかなり割愛された)もテーマにいれた講演の後では、あまりに無防備すぎる。最初のMCが「机の上に置いといてください」と言ったあと、休憩時間にでもわが社担当に耳打ちすればこんなことにならなかったかも。とすこし反省。
帰り際、机の上に置き去りになっていた他社の「アンケート用紙」を3枚ぐらいか、わざとひっくり返して盗み見してみたが、(他意はまったくありません!)会場の係員から注意ひとつされなかった。近くにいたわが社の若い技術者たちには「これはここに置いて帰るな」のひとことで理解できたようだが、不用意にすぎる。
出席者は名刺を提出してあるわけだから、出席者のリストを元に営業がてら、お礼がてら各社回るはずだ。その時せめて「出席ありがとうございました。アンケートの提出がなかったようですが、こちらの回収もれでしょうか?」というぐらいのフォローをお願いしたいな。
後輩もぼやいていたが、正直なところ、こんなことではこの会社にはセキュリティ対策をまかせていいのかな、と思った一幕だった。
2004.05.14 追記
ことのてんまつを法人担当営業にメールしたら翌日、担当部長ほか3人にご挨拶がてらお礼というかお詫びにお越しいただいた。ワタシは頭を下げてもらいたくて意見したわけではない。わが社も面倒を(それも理不尽なことも時々)おかけしているのだから、彼らを責めるつもりは全くないのだ。
その翌日、郵便で来た支店長名のセミナー参加に対する礼状が届いたのだが、「総務局 局次長 ワタシノナマエ様」になっていた。名簿を見ながらの宛名書き(毛筆書きだった)なので一行間違えられたのだと思うが、ヒラ研究員のワタシが局次長とは三階級特進。周りにひやかされることに。うーん、どうなっておるのかな、この会社は。ナカムラ局次長にヘンな肩書きの礼状がいってなければいいのだが。